日本版・優先座席問題の解決策

 

電車やバスに必ず設置されている「優先席」

今、世界のあちこちで、この「優先席」をめぐって物議を醸している様です。

東洋経済オンラインの記事から紹介します。




Contents

ロンドン編

英国旅行の際、地下鉄に乗車した日本女性によると、眠った男の子を重そうに抱えたママが乗車してきたところ、優先席に座っていた80代くらいのおじいちゃんが席を立って『ここどうぞ』と勧めていたとの事。

その光景を見ていた60代くらいのおばちゃんがおじいちゃんに『ここ座って下さい』

その後、数秒の間に4~5人が席を立って笑顔で譲り合うという、ほほえましい光景を目撃したそうです。

記事を執筆したフリージャーナリストさかいもとみさんは、【度重なるテロにおびえるロンドン。不審物などへの意識が高まるだけでなく、弱者への気配りがより進んだようにも感じる】と述べています。

 

台湾編

台湾では優先席を博愛座と呼ぶそうです。

博愛座に座っていた全盲に近い弱視の学生に対し、老婦人が『あなたが座るべきでない、席を譲れ』と罵ったり博愛座に座りたい老人が、席に荷物が置かれていたのを見て腹を立て、その乗客ともめたあげく、持っていた飲み物をかける事態にまでエスカレートした、などの事例があったとの事。

現地の弁護士は優先席の扱いに関してこの様に述べています。「法律的な取り決めはなく、あくまで乗客の道徳心に委ねる形で運用されているので、人々の間で起こる意見の違いから論議が起こるのは当然」

 

香港編

香港では老人が「優先席に座らせろ」と若者に主張するケースが極めて多く、世代間論争の種になっているとの事。

また、優先席に座っている学生などをスマホで撮影し、それをネットにさらして糾弾する、という事もあるそう。

男子学生の30%が優先席の設置そのものをやめて欲しいと考えているそうですが、【ネット公開批判】まで行われる香港の地下鉄では、混んでいる車内で優先席が空いていても誰も座らない事態が往々に起こっているという。

香港旅行で地下鉄を利用する貴方は、その辺りの事情を理解しておく方がいいですよ。

 

インドネシア編

1000両近い日本製中古車両が走るジャカルタの近郊鉄道網(KCI)では、電車や駅構内の秩序を守る PKD と書かれたヘルメットをかぶった男性スタッフが随時車内を巡回。「あなたより困っている人がいます」と乗客の膝を叩き、席を変わるように促すそうです。

そういう活動のせいか最近では、自分より座るべき優先度の高い人が乗ってくると自主的に立つ傾向もみられ、PKD による膝叩きがなくても快く席を譲る男性客が増えているとの事。

 

日本の現状

訪日客から見た日本の優先席はいかに・・

英国から来日中の男性は「老人に誰も席を譲らないので、僕が席を立とうとしたら、しきりにNO!という仕草をするので逆に困った。ロンドンでは誰でも一言Thank youと言って座るのに・・」

日本人は席を譲る側も譲られる側も、まだまだ未熟なのではないでしょうか。

モスは、韓国やシンガポールの鉄道で、席を譲る若者や譲られるご老人の姿を何度となく目にしてきましたが、まるで台本があるかのごとく自然なのが印象的でした。

記事を執筆したフリージャーナリストさかいもとみさんはこう結んでいます・・

日本人が持つある種の気遣いにより、席を譲ったり譲られたりするのはなかなか勇気がいることなのだろうか。とはいえ、仮にも日本でおもてなしの対象としている外国人訪日客に(日本人は席を譲らない)と思われてしまうのは嘆かわしい。




東京オリンピックに向けて

オリンピック誘致のPRで、滝川クリステルさんが身振り手振りを交えてアピールした言葉を覚えていますか?

お・も・て・な・し

国籍など関係なく、人は誰でもおもてなしを受けると良い印象を持つものです。

しかし、宿泊先のホテルマンからどれほど手厚いおもてなしを受けたとしても、地下鉄の車内でご老人に席を譲らない若者の姿を目の当たりにすれば、日本に対する印象は半減するでしょう。

訪日客に接するであろうサービス業の方々は日々努力されていますので、日本人ならではの細やかなサービスでおもてなしされるはずですが、問題は我々一般人の行動ですね。

 

発想を変えよう

電車やバスの優先席について、モスなりの考えをお話しします。

貴方はロコモという言葉をご存知でしょうか?

正確にはロコモティブシンドローム(運動器症候群)といい、筋肉、骨、関節、軟骨、椎間板といった運動器のいずれか、または複数に障害が起こり「立つ」「歩く」といった機能が低下している状態の事で、この様な方は揺れる車内での転倒リスクも当然高くなります。

実は、ロコモやロコモ予備軍と呼ばれる方々は想像以上に多く存在しています。

この事を知れば、民度の高い日本人なら誰でも、ロコモやロコモ予備軍の方に座ってもらおうと考えられると思います。

しかし、ロコモの方が(私はロコモです)などという看板を持って歩いている訳ではありませんので、見た目には誰にも全くわからないのです。

また、ご老人に席を譲ろうにも遠慮して座ってくれない。

困りましたね・・

そこで提案です!

貴方が人並みの体力をお持ちで、体調も悪くないなら、電車やバスは足腰のトレーニングマシンだと思って、立って利用しませんか?

お金を払ってジムに通う必要もなければ、ウエアに着替えてランニングする必要もないのです。

目の前にご老人が立っているから譲るという発想ではなく、元気な私はより一層足腰を鍛える為に座りませんという発想です。

しかも、今から足腰を鍛えておく事で、将来ロコモになるリスクは格段に減少しますから、まさに一石二鳥です。

優先席に限らず席が空いていれば、体力に自信のないご老人や妊婦さんなどは遠慮なく自発的に座られると思います。

強きは弱きを労わってこそ値打ちがあります。

日本の男性よ、立ち上がりましょう! 訪日される諸外国の方々に、これぞ日本男児という姿を見ていただこうではありませんか。

 

まとめ

譲る者、譲られる者、それぞれがスマートに振る舞えるのがベストですが、本来、日本人が持つ謙虚さ奥ゆかしさ遠慮深さなどもあり、日本人がそのレベルに至るまでには相当な時間がかかると思います。

ならば、ちまちまやるのではなく、元気な男が身体を張っていこうではありませんか。

ただ、そうなればそうなったで、今度は立つ人ばかりで座席がガラガラ、座りたい人が逆に遠慮して座りにくいという問題が出てくるかも知れません。

そこで、鉄道会社さんに提案です。一編成の内、何両か、座席を取っ払ってつり革を増やした立ち乗り車両を作ってもらえませんか?また、座席のある車両にはもっと座席を増やしてもらえませんか?ご検討お願いいたします。

みんなで弱者に優しい社会を作りましょう。

 

それではまた~(=^・^=)




 

 

 

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