2018年4月1日
神戸空港が民営化されました。
神戸市から運営を引き継いだのは
関西国際空港や伊丹空港を運営する
関西エアポート(株)の子会社
関西エアポート神戸(株)。
関西の3空港がライバル関係から
協力関係になった事で
今後の神戸空港の立ち位置は
大きく変わっていく事でしょう。
関西エアポート神戸(株)が
手にした運営権は42年間。
変わりゆく神戸空港の
未来予想図を覗いてみましょう。
Contents
規制に縛られた神戸空港
神戸空港の開港は2006年2月。
当時、巨額の債務と利用低迷に
もがいていた関西国際空港との
競合を考慮した神戸空港は
発着枠・1日60便
運用時間・7:00~22:00
運航・国内線限定
との規制を課してきました。
昨年の関西3空港の利用者数は
関西国際空港
国際線・2113万人
国内線・685万人
伊丹空港
国内線・1560万人
神戸空港
国内線・304万人
関西国際空港の発着枠は無制限。
伊丹空港は1日370便。
この事からみても
神戸空港の善戦ぶりがわかります。
住宅地の中に位置する伊丹空港は
騒音問題などから
今後の増便は見込めません。
関西国際空港と同じ
海上空港の神戸空港なら
まだまだ伸びしろがあるのです。
まずは規制緩和
民営化された神戸空港は
営利を求めていく事になります。
そのためには発着便数を
増やす事が先決になりますが
3空港が協力関係になった事で
空港間のハードルは
ほぼなくなったといえるでしょう。
国土交通省の判断を期待します。
ハード面での潜在力を秘めた神戸空港
規制が緩和されて
発着便数が増えたとしたら
ハード面が気になるところです。
先見の明があったというべきか
神戸空港はこうなる事を見越して
かなり柔軟に作られています。
ターミナルビル
現在のターミナルビルは4階建てで
増築可能な設計になっており
敷地面積はおよそ18000㎡です。
拡張用地として
東側に約15000㎡
西側に約7000㎡
が確保されています。
アクセスルートも柔軟設計
空港島とポートアイランドを結ぶ
連絡橋・神戸スカイブリッジ。
将来の交通量増加を見据えて
容易に拡張できるよう
柔軟な設計で作られています。
現在は片側1車線の運用ですが
歩道部分を付け替える事で
片側2車線に広げられるそうです。
関空や都心へのアクセスも抜群
高速船
神戸空港と関西国際空港は
高速船・ベイシャトルなら
30分で移動できます。
大人・片道1850円
各種割引もあります。
便利な鉄道
神戸空港ターミナルビル直結の
ポートライナーで
都心の三宮までわずか18分。
三宮からJR新快速を利用すれば
大阪まで20分。
姫路まで40分。
京都へも50分で行けます。
整備された道路
駐車場も完備されています
入庫から1時間ごとに150円
30分以内は無料
搭乗者は24時間無料など
各種割引があります。
関空に次ぐ国際空港へ
関西国際空港の昨年の発着回数は
185000回!
5年前に比べて1.5倍に増加。
格安航空会社(LCC)の就航など
今後も増加傾向にあります。
関空のターミナルビルは
拡大の余地が限られており
今後の受け皿として
神戸空港に白羽の矢が立つ事は
現実味のある話しといえます。
まとめ
伊丹空港の騒音問題の解決として
関空の建設が計画された段階では
実は神戸沖は有力な候補地でした。
しかし、当時の神戸市が
神戸沖の建設に反対したため
現在の泉州沖に決まったという
経緯があります。
海上空港では騒音の問題は
皆無といってもよいレベルで
今後発着本数が増えたとしても
住民からの反対などは
ないと考えていいでしょう。
むしろ利便性の向上を
歓迎する声が多いのでは
ないかと思われます。
関空や伊丹空港の運営で
実績を作ってきた
関西エアポート(株)の手腕に
期待して見守っていきましょう。
それではまた~(=^・^=)