飛行機や台風にも影響を及ぼす偏西風(ジェット気流)の凄さ!

日本の空の上では
西から東に風が流れてるんだよ…

その風を偏西風っていうんだよ…

偏西風が吹いているから
天気は西から変わるんだよ…

モスは小学校の授業で
先生からこう教わった事を
今でもはっきり覚えています(^^)

普段の生活では
あまり意識する事のない
この偏西風について
少し掘り下げてみましょう!




Contents

亜熱帯ジェット気流

偏西風には
いくつか種類がありますが
日本上空に吹く偏西風は
亜熱帯ジェット気流と呼ばれます。

北極点から赤道までの距離の
およそ3分の1の地点を通る
北緯30度線の辺り
※鹿児島県十島村・口之島辺り
ほぼ定常的に吹いています。

飛行機に及ぶ影響

あなたは飛行機の運航時間が
夏と冬で違う事をご存知ですか?

これは航空業界の団体である
国際航空運送協会(IATA)の定めで
世界中の航空会社が下記の通り
ダイヤを改正するためです。

夏ダイヤ
3月の最終日曜日から
10月の最終日曜日直前の
土曜日まで

冬ダイヤ
10月の最終日曜日から
翌年3月の最終日曜日直前の
土曜日まで

ちなみに2018年
10月27日(土)まで夏ダイヤ
28日(日)から冬ダイヤ
で運航されます。

ダイヤを改正する理由
二つあります。

一つは
主にヨーロッパで導入されている
サマータイムによるもの。

サマータイムの有無によって
変わる時間を調整するわけです。

もう一つの理由が偏西風

飛行機が受ける偏西風の影響は
冬季に大きくなるため
夏と冬では目的地までの飛行時間に
差が出る事から
ダイヤ改正が必要になるのです。

夏ダイヤ

どのくらいの差が出るのか
具体的にみてみましょう。

今回は関西国際空港を起点に
東西2つの都市へ飛ぶルートを
例にあげます。

航空会社は日本航空。
機材は全てボーイングB787です。

バンコク路線

大阪⇒バンコク
所要時間:5時間45分

バンコク⇒大阪
所要時間:5時間30分

 

ロサンゼルス路線

大阪⇒ロサンゼルス
所要時間:10時間20分

ロスアンゼルス⇒大阪
所要時間:12時間30分

 

冬ダイヤ

バンコク路線

大阪⇒バンコク
所要時間:6時間10分

バンコク⇒大阪
所要時間:5時間20分

 

ロスアンゼルス路線

大阪⇒ロスアンゼルス
所要時間:10時間00分

ロスアンゼルス⇒大阪
所要時間:12時間40分

 

検証結果

上記の例を比較してみると
季節による偏西風の影響の差が
ハッキリわかります。

偏西風に逆らう飛行ルート
大阪⇒バンコクでは
夏ダイヤの所要時間が
5時間45分なのに対し
冬ダイヤでは6時間10分と
25分も余計にかかっています。

ロスアンゼルス⇒大阪では
夏ダイヤが12時間30分
冬ダイヤが12時間40分と
こちらも10分余計にかかります。

対して偏西風に乗る飛行ルート
バンコク⇒大阪では
夏ダイヤが5時間30分
冬ダイヤが5時間20分と
より強く吹く冬の偏西風に乗って
10分早く着く結果に。

大阪⇒ロスアンゼルスでは
夏ダイヤが10時間20分
冬ダイヤが10時間00分で
こちらも20分短縮しています。

一説によると冬の偏西風の
最大速度は新幹線クラスの
時速360kmにもなるとか!

時速およそ900kmで飛ぶ飛行機に
待ったをかけるほど
すさまじい風なのですね(>_<)




吹く場所が変わる

偏西風は夏より冬の方が
威力が増す事はわかりましたが
吹く場所も季節によって
変わります

日本上空に吹く偏西風も
季節によって日本海側に流れたり
太平洋側に流れたりします。

今月初めに日本海を北上した
台風25号を思い出して下さい。

9月29日に発生した台風25号は
発達しながら北上を続け
韓国南部に上陸したのが
10月6日の9時頃でした。

ここまでかかった時間は
およそ162時間。

その後は一気に速度を上げて
日本海上空を北上し
10月7日の3時に
温帯低気圧に変わりましたね。

実は一気に速度が上がった理由が
偏西風によるものなのです。

上図の緑色のラインが
台風25号がたどったコースですが
発生から韓国上陸までの距離と
そこから温帯低気圧に変わるまでの
18時間に進んだ距離の差を見れば
一目瞭然ですよね(^^)

ちょうどこの頃に吹いていた
偏西風の記録を
COKBEE Weatherさんより
引用して紹介します。

台風接近前9月24日には
韓国北部辺りから
北海道北部辺りにかけて
吹いていました

 

台風接近直前10月4日には
かなり南下していたようです

 

10月6日に韓国南部に上陸した後
強烈な偏西風に乗ったために
一気に北上したと考えられます。

 

ちなみに10月22日には
北緯30度線の辺りに戻っています

 

台風26号は日本列島まで
到達できないかも?

マリアナ諸島付近を
勢力を発達させながら進んでいる
台風26号(イートゥー)

この先、大型で猛烈な勢力にまで
発達するかも知れませんが
そこに待ち受けるのが偏西風!

気象機関の予報では
強烈な偏西風が日本の南にあるため
日本列島に上陸できないかも?

吹く場所によっては
台風を呼び込む要因になる
偏西風ですが
26号(イートゥー)に対しては
日本列島を守る強い味方
なってくれるかも知れません(^^)

まとめ

時速約900キロで飛ぶ飛行機も
敵に回すと飛行時間が余計にかかり
味方につくと早くなる偏西風。

同じ所にジッとする事が苦手なのか
フラフラ動き回ったりと
ヤンチャな一面もある偏西風ですが
この凄い風を味方につけて
接近するかも知れない台風を
追い払いたいものです。

偏西風くん…
どうか神風になっておくれ(^^)

 

それではまた~(=^・^=)




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